土地売買の取引では、ほとんどの買い手が価格交渉を行ってきます。よほどの人気物件だったり、「少々高くてもいいからどうしても欲しい」と思われるような物件でない限りは、価格交渉は必ずあります。売り手からすれば、提示価格よりも値段を下げる交渉をされるのはあまりいい気分ではありませんが、冷静な対処をするためにも、「必ずあるもの」という認識をもっておくとよいでしょう。値下げ交渉でよくあるのが、3980万円を3900万円にして欲しいという「端数切り」です。買い手にとって、端数は最低限交渉できるであろう価格として認識されています。それなら最初から3980万円ではなく4000万円で出せばいいではないかと思うかもしれませんが、買い手が感じるお得感がまるで違ってきます。端数をつけることの効果はバカにできません。販売を始めてからの期間も重要です。販売を始めてから2週間程度なら、さらに良い買い手が見つかる可能性は十分にありますが、販売を始めてから半年経って始めて現れた買い手ならば、慎重に検討することも必要です。それまで買い手がつかなかったということは、多くの人は「高い」と感じているということだからです。