個人再生とは、債務整理の一種で、借金の減額を目的とした手続きです。個人再生の大きな特徴が、マイホームを守ることができるということです。任意整理では、住宅ローン債務を整理の対象から外すことでマイホームを守ることができます。自己破産では、借金をすべて帳消しにすることと引き換えに、資産価値のあるものはすべて没収されます。当然マイホームも失います。個人再生は任意整理と自己破産の中間のような手続きとなっています。個人再生でマイホームを守れるのは、住宅ローン特則があるためです。この住宅ローン特則を利用すれば、マイホームを残したまま借金を整理することができます。ただし住宅ローン債務についてはいっさい減額できませんので、引き続き支払いを続けていかなくてはなりません。個人再生はだれにでも行うことができるものではなく、「支払い不能のおそれ」、「安定した収入」、「住宅ローンを除いた債務総額が5000万円以下」という条件を満たした場合にのみ行うことができます。債務整理の中で最も難しい手続きと言われているので、まずは専門家に相談をしましょう。