痴漢とは、電車やバスの車内など公共の場で臀部や胸などを触る行為のことです。殺人罪などといった直接的な罪名はなく、都道府県の迷惑行為防止条例によって罪とされています。服の中に手を入れるなどといった行為にまで及ぶとより罪の重い強制わいせつ罪に当たることもあります

痴漢は周りで見ていた人が現行犯で取り押さえたり、被害者本人が腕を捕まえたりすることが多く、現行犯での逮捕が多い犯罪となっています。そのため後日逮捕は少なくなっていますが、可能性がゼロというわけではありません。

後日逮捕されるケースとしては、現行犯逮捕はされなかった、あるいは犯行後に逃走し、被害者や目撃者の証言、DNA検査などの証拠によって容疑が固まったというケースです。現在では多くの駅に防犯カメラが設置され、個人情報が記録されたICカードも普及し、出場情報などとあいまって個人が特定されやすくなったため、逃げた場合に後日逮捕される可能性が高くなっています。また、犯人を捕まえようとした際にひっかくなどした場合には皮膚片などからDNA鑑定が行われ、犯人が特定されて後日逮捕に至ることもあります。こうした後日逮捕は現行犯逮捕と違い逮捕状が必要となります。